K18と、時間のこと。

両手の手のひらに、K18のリングがいくつも重なる。marumaru・tsubutsubu・bubbleなど多種類のフォルム。

 

肌に乗せた瞬間に、気づく。

暖かい。

光の反射とか、色味とか、
そういう話ではなくて。
もっと直接的な、体温に近い感覚。

太陽みたいな強さと温もり。

そう思ってから、その印象は変わっていない。


金が古代から愛されてきたのには、
理由がある。

朽ちない。
変色しない。

どの文明も、金を特別なものとして扱った。
理屈を超えて、人が惹きつけられてきた素材。

—— けれど、金そのものが
どれほど長い時間をかけて
ここに在るのかを、思うことは少ない。

金は、地球で生まれた素材ではない。

遠い昔、宇宙のどこかで起きた
想像を超える出来事のなかで生まれた。
鉄より重い元素は、
普通の星のなかでは作れない。
星と星がぶつかるような、
途方もない力のなかでしか生まれない素材。

その粒が、宇宙の闇を旅して、
やがて地球へ辿り着いた。

地球が、まだ若かった頃の話。
海も、生き物も、人の営みも、
まだ何も始まっていなかった頃。

それから何十億年、
金は地中の深いところで、静かに眠ってきた。
人がそれを掘り当てる、ずっと前から。

人が手にできる金は、ほんの僅か。
これまでに採掘された金を全部集めても、
オリンピックプール三杯分ほどしかないと言われている。

朽ちないのではなく、
朽ちないだけの時間を、
すでに生きてきた素材。

 

水晶の上に重なる、K18のハンマードリング2点。鉱物の時間と、手が打った跡が交差する。

 


Perché?は、K18で作品を作っている。

 

鉄の角床の上に、K18の細いリングと、棒状の地金。アトリエの素材と道具。

 

K18は、金が75%。
残りの25%で、強さが生まれる。

毎日身につけても、簡単には曲がらない。
細い線も、小さな丸も、きちんと作れる。

marumaruのあの滑らかな丸。
bubbleのしなやかなチェーン。
繊細なピアスフック。
K18だから、実現できる形がある。

 

散らばる小さなK18のジャンプリングと、組み上げ途中のbubbleチェーン、プライヤー。

 

素材の選択は、作り手の美学だと思う。

金の色と温もりを、深く纏ってほしい。
毎日、身につけてほしい。
だから、何十年でも、寄り添えるように作る。


そして、もうひとつの魅力。

それは、時間を纏えること。

marumaru ringのマットな表面が、
毎日の肌との触れ合いで、少しずつ艶を帯びていく。

 

重なるK18のリングたち。マットな表面、ダイヤの粒、深紅のルビー。

 

使うほど、金の色が深まる。
自分の肌だけが磨ける、その人だけの艶。

他の誰のものとも、同じにはならない。
ゆっくりと時間をかけて
唯一無二の存在になっていく。

—— 何十億年かけて生まれた素材を、
身につけた人が、時間をかけて完成させる。


だから、Perché?の作品はアトリエで生まれて、
完成ではない。

毎日の暮らしの中で、時間をかけて、
はじめて完成する。

手にした瞬間が、ゴールではなく、
スタートになる素材。

 

広げられたK18の作品たち。ネックレス、リング、ピアス。中央で、両手がひとつを選ぶ。

 

一度、肌に乗せてみてください。

その暖かさに、触れてみる。
果てしない時間の記憶に、想いを馳せてみる。

何十億年が、
ひとつの体温で、
ゆっくりと目覚めていくのを感じるはず。


Perché?

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Perché?storia
福岡市中央区薬院1-16-17 イビサビル3F
@perche_storia
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・marumaru ring(マルマルリング)

・bubble chain(バブルチェーン)

 

 

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