旅と、ジュエリー。|02 慶良間 ― 海から生まれるもの
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旅は、
時々、
思いがけない出会いを連れてくる。
今年も、
慶良間諸島・座間味島へ。
始まりは、
数年前の年末だった。
冬の島で、
友達とのんびり過ごす。
ただ、
それだけの旅だった。
宿の方との何気ない会話から、
自然と仕事の話になった。
「ここには、
特別な真珠がありますよ」
そう言って、
一人の養殖家を紹介してくださった。
そこで初めて出会った、
ケラマパール。
詳しいことは、
まだ何も知らなかった。
それでも、
その色から、
目が離せなかった。
白でもなく、
黒でもない。
光を受けるたび、
静かに表情を変える、
やさしい色。
気がつけば、
どの珠をお迎えしようか、
夢中で選んでいた。

それから、
毎年のように慶良間へ。
ケラマパールを選び、
養殖家に会うために。
そして、
あの日、紹介してくださった方にも。
島を訪れるたび、
会いたい人が、
少しずつ増えていった。
2024年には、
養殖家の船でホエールウォッチングへ。

午後は奥さまと一緒に、
ヤマモモを採りに行った。
その前年、
手づくりのヤマモモ酒をいただいたときの、
「今度は、
採りに行きましょう」
という約束を、
覚えていてくださった。
観光だけでは出会えない、
島の日常に、
少しだけ混ぜてもらった。

そして、今年。
最初に養殖家を紹介してくださった方が、
長年の夢だった
サバニとSUPのショップを開いた。
今回は、
そのサバニに乗せてもらった。

みんなで漕ぎ、
帆が風を受けると、
船は静かに海を進んでいく。
刻々と変わる海の色。
風の向き。
水の温度。
慶良間の海を、
いつもより近くに感じた。
あの日の、
「ここには、
特別な真珠がありますよ」
というひと言がなければ、
養殖家とも、
ケラマパールとも、
出会っていなかった。
旅先で交わした何気ない言葉が、
すべての始まりだった。
今年も種苗センターを訪ね、
改めて、
ゆっくり話を聞かせてもらった。
1999年。
この海で、
ケラマパールが生まれた年。
偶然にも、
Perché?が生まれた年と同じだった。
「同い年ですね」
そう言って、
笑い合った。
それぞれ違う場所で、
同じ年から積み重ねてきた時間。
帰り際、
奥さまが、
「今年は、
ヤマモモが少なくて」
そう言って、
代わりに仕込んだ果実酒を、
持たせてくださった。
去年とは、
違う果実酒。
また来てくれたから、
という気持ちが込められているようで、
うれしかった。
実は、
ここで生まれるケラマパールは、
珠入れから始まるわけではない。
一粒が生まれるまでに、
どれほどの手と時間が
重ねられているのか。
ケラマパールのお話は、
また次のJournalで。
今回の旅のお守りは、
ケラマパールと、
原石のサファイア。

どちらも、
旅の中で出会ったもの。
またひとつ、
ジュエリーに旅の記憶が重なった。
旅をすると、
その土地から、
「なにか」を受け取っている。
何度も訪れ、
人に会ううちに、
その「なにか」は、
自分の中にも、
少しずつ残っていく。
・kerama pearl(ケラマパール)― K18 gold
Perché?
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Perché?storia
福岡市中央区薬院1-16-17 イビサビル3F
@perche_storia
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